医療機関ならではの労務問題は、取り組み次第で十分改善できます。特に、労働時間の問題と、求人の問題については、次のような取り組みが効果的です。
【労働時間の問題を解決】
医療機関には常勤以外に、パートなどの非正規職員もたくさんおり、その勤務時間の集計や給与計算はかなり大変です。患者の多い日は診療時間が延長しますので、時間外労働やパートの勤務時間はかなり変動があり、その集計は大変な作業量になります。
直接業務以外に多くの時間を割くことになりますので、給与計算は社労士に外注しましょう。社労士に外注することで、勤怠集計や給与計算のやり方が法律上間違っていることも多くあり、正しくする機会になりますし、院内で給与情報が漏えいする危険性もなくなります。あわせて、社労士に労働時間の実態を把握させ、労働時間の効率的な削減方法を提案させましょう。
【求人の問題を解決】
看護師の確保は医療機関にとって最大の課題です。その他の職種も含めて求職者は医療機関のホームページを必ず確認しますが、求人欄に魅力のある情報が載っているところは多くありません。処遇などの基本情報はもちろんのこと、その他に子育て支援などの働きやすい職場作りへの取り組みや、教育研修の実績などを併せて掲載する工夫が必要です。そのためには、掲載する内容に適した環境整備をしなければなりませんので、社労士にご相談ください。
例えば、働きやすい職場作りとしては、正職員短時間勤務制度を設けるなど柔軟性のある仕組みが考えられます。一方で、職員への有給休暇取得促進を配慮するなど、バランスの取れた制度づくりが求められます。
看護師などの求職者は、これらアピール情報にメリットを感じ、働く制度が整っているために就職を決意するものです。
社労士は、労務管理の相談や職員の指導の仕方、コミュニケーションの取り方、就業規則等の規程類の整備など改善しなければならない様々な労務問題に対応できますので、ぜひご相談ください。