特にクリニックなど小規模な医療機関では、スタッフの欠員などで、即戦力の職員が求められるケースが多いです。
しかし面接時に、どの程度の業務ができるのか、本人に尋ねるだけでは、なかなか判断できません。
特に看護師さんは、給食調理の方のように、実際に実技をしてもらうわけにもいきませんので、難しいところだと思います。
対応できる業務内容は、可能な限り確認するために、例えば業務の一覧表を作り、「よく対応していた」「対応したことはある」「対応したことがない」のいずれかに丸をつけてもらうようにすることで、その方の実務能力の把握をすることがあります。
看護師さんであれば、「動脈ラインからの採血」「CT・MRI検査」など、当院で基本的に行う実務についての表を作成し、記入してもらうことで、ある程度の実務経験が確認できます。
どの程度まで業務ができるかの確認作業は、お互いのミスマッチを防止するためにも必要なことといえるでしょう。
採用後は、試用期間を有効に使うことも大切です。
試用期間専用の雇用契約書を作成し、当院の職員として求める技能や接遇について、具体的に提示し、クリアできている場合に本採用することをしっかり説明しておくことが大切です。
場合によっては、試用期間専用の評価シートを作り、本採用までにマスターすべきことをしっかりと示してあげれば、更に効果的です。
このような手続きをしっかりと行っていれば、著しい能力不足の場合や、やる気が全くみられない場合に、本採用できないという説明を行うことができます。
長く勤めてもらう職員さんなので、採用時、試用期間の間にミスマッチを防ぐ取り組みをすることは、医療機関、職員さん本人にとっても大切なことなのです。
幣事務所では、業務の一覧表、試用期間専用の雇用契約書、試用期間専用の評価シート作りのお手伝いをしています。